時間と共に薄らいで忘れていたキズ★番外編★
あまり、こう言うの文で書いても
美化しちゃうから好きなネタじゃないんだけど
ハルくんが亡くなって今日で2日。
思い出を振り返ってみようかと。
可愛かったなぁハルくん。
思わずLINEのアイコンも変えちゃいました。
我が家、多頭飼育ですし
今まで病気だったり老衰だったりで
何匹も看取ってますが、
なんかちょっと思いひとしおなんですハルちん。
実は産まれて初めて
センターから引き出して飼ったワンコです。
飼い主の持ち込みによる収容と聞いてます。
15年前ですかね。
まだ1歳に満たないかそのくらいの時に
センターから引き出した個人ボラさんから
譲り受けました。
当時の私、独身、賃貸一人暮らしで
すでに6匹、犬飼ってましたからね。
もはや経済的にもギリですw
なんで譲り受けたかって
単純に「可哀想だったから」ですよ。
それ以上も以下もありません。
なんにも考えてなかったですしね。
連れて来た時、ビクビクおどおどして
1歳にも満たない小型犬が
全く懐きもしないけど
可哀想に。愛情いっぱい育ててあげよう。
とか、そんな感じです。
茶碗とか箸とか音がカチっとするものや
棒状のものに、すごく反応して
ビクビクしていた犬でしたね。
茶碗でごはんあげても食べないけど
紙敷いて、その上にフードだと食べるとか
してましたね。
で、フードとか自分の保有したいものには
すぐ威嚇するので、何度か無理に
慣らしてやろう
と、食べている時に頭触ったり
体触ったりしてたんですよ、当時。
何かで見たんですよね。
食べてる途中でも触って慣れさせる
みたいな。
マズルつかんで毅然とした態度で叱る
とかね。
で、ある日、がっつり噛みつかれまして
今や傷も薄らいだけど
皮膚が少し違う部分あるでしょう?
5針縫うほど利き手を噛みつかれたw
明日から仕事どうしてくれんのよ(怒)
とか本気で思ったもんです。
正直「返そうかな」とかまで思いました。
この後も何回か同じことがあったので。
しかも、私、小学生の時に
母親が拾ってきた犬を自宅で飼い始め
めっちゃ噛まれて大ケガしたことあるんですよね。
サイズは違うけど、忘れてたのに
一瞬、あの時のことが脳裏に浮かびましたからね。
あれは確か、しばらく治らなくて大変だったなぁとか。
でも我が母は、その犬を捨てませんでした。
噛まれるようなことをしたアンタが悪い
と、私が叱られましたw
その犬は最後まで我が家で飼いました。
私もケガが治ってからは毎日、散歩に連れて行ってました。
ので、ハルも返さなかったのです。
今思うと、もちろん情もありましたけど
たぶん1番は「体裁」や「世間体」で
返さなかったんじゃないかなと思います。
それまでが、どの子も本当に仲良く暮らしていたし
どの子も子犬から飼っていたせいか
留守の間とか大丈夫かなとか不安はあるけど
なんか可哀想な犬を引き取った自分は
エライみたいな部分、私にはあったと思うんですよ。
周りにもそう言っちゃってたし。
それもあって当時は手放しませんでした。
で、その後すぐにハルに発作が起こるようになったんですよね。
色々検査したら「てんかん」と診断されました。
独身一人暮らし。もうバイトも掛け持ちです。
それまで犬を飼っていて何万単位の出費が
なかったので、
この子を迎えて検査とか色々と出費もえげつないw
更に睾丸が片方、腹部内にあるとわかり
開腹手術で去勢も大変でしたし。
犬6匹もいながら今更になって
病気の犬を抱えると出費えげつないとか
まぁ、私の思考もかなり無計画で
単純なものでした。
飼い主、当時29歳でございます。
※ちなみに後々になってですが
ハルくんのガウガウは、スイッチが入るように
前兆なくある場合と、威嚇ありきの場合があったので前兆のない突発的なものは脳の影響がある可能性を指摘されています。
触れば噛みつかれるから
ほっときました。
そのうち、なんとかなるだろうと。
と、言うか、この辺りも本当に単純思考な私は
子供の頃に母ちゃんに言われた事を思い出し
嫌だから噛み付くんだから、嫌がることしなければ噛みつかないし私も痛くないし一石二鳥♪
くらいで接してました。
まぁ忙しかったのもありますしね。
だから、こんなことも無理に何かして
訓練だとか仰々しいことをして
やめさせたわけじゃないんです。
嫌がることはしない。
それだけです。
気がつけば威嚇して噛みつかなくなりましたと言う感じです。
けど、この自由奔放、放置主義みたいな
飼い方で、後に大変な事態が起こるわけです。
普段は特別、何もなく暮らしていた犬達が
留守中に、誰かが食べ物を見つけたようで
それの取り合いになったらしく
大ゲンカに発展して先にいたパピヨン3匹対
ハル1匹みたいな事態になったんだと思います。
小型犬とは言え3匹の犬から攻撃されたハルは
瀕死の重体になり意識不明。
すぐ病院に行きましたけど
連日の危篤状態でした。
で、病院の獣医さんに
もし意識が回復したとしても、この犬は里親に出した方が環境的によいのではないですか?同じことがまた起こる可能性ありますよ。
と、釘さされました。
もうね「反省」なんて言葉じゃ生ぬるい。
申し訳ない本当に申し訳ないと思いました。
仕事にバイトにと留守も長く
とりあえず散歩はしっかりやって〜とか
そのくらいしかしてなかったので
留守の間どうなってるかとか考えてもいなかったですからね。
それなりに良い子にしてるだろう、みたいな
勝手な人間側の解釈しかしてなかったので。
入院が1ヶ月近くありましたけど
とりあえず意識回復したので
獣医さんに再三、釘を刺されながらも
自宅に連れて帰ってみました。
(恐る恐る)
ハルが思ったより気にすることなく
先住パピヨン達もケンカふっかける様子もなく
思っていたよりは普通(に、見えた)ので
ここで、飼い主、一大決心ですよ。
(やっとね、、)
広い家にお引っ越し+転職!
ここから犬達への向き合い方
一気に変えましたしお勉強開始です。
さらに時間を増やすために転職です。
働き方改革&時間の使い方改革ですw
その後は、犬同士でケンカとか
噛むとかなんとか全くなくなりました。
何をしたかは割愛。
私プロじゃないし独学だし
我が家はこうしようと言うマイルールで
やりこなした事なんで。
ただ、目線を変えて徹した。
もう、それだけです。
私の目線で見た「解釈」と
犬の目線で見た「解釈」の
交わるところだけを徹したんです。
だから「私だけの都合」は
端折れるものは切り捨てましたね。
(人間は稼いで食わなきゃならないので
無理な部分もありますけどね)
犬から
飼ってください
と言われたわけじゃなくて
私が好きで
うちに来なさい
と連れてきたんだから
それで人間の都合だけに合わせろとか
どんだけ傲慢なんだって話です。
むしろ人間がリーダーになりましょうとか
犬は下僕かって話です。
人間の都合に合わなければダメとか
じゃあ飼わなくていいじゃんよ
って事だと思います。基本的に。
人間は人間界のルールは当然であっても
犬にしてみたら全然、当然じゃないことなんて
山ほどあるわけですから。
共生すると言うことは、フェアに互いが幸せに暮らすこと。
と、思ってます。
そこからも、色々な子との出会いはありましたよ。
ご存知の方もいるかもしれませんが
繁殖引退犬と呼ばれる犬達を迎えてみたり
飼育放棄の犬を迎えてみたり。
みんなそれぞれ生きてきた環境様々でしたから
トイレ教えるのひとつ一筋縄にはいかないし
なぜだぁぁぁぁ!
みたいな(笑)思うようにならないことだって
そらもう、人間側の都合としては
たっくさんありましたとも。
でも常に「ま、いっか〜」精神で
やってきたような気がしますw
ただ、あれ一回以来、
ケンカするとか縫うほど噛みつかれるとか
まして、うまくいかないから隔離しなきゃならないとかは一切ないです。
それは本当に少しの飼い主の
意識改革なんだろうなと思ってます。
強いて言えば、多頭環境に向かない子は
里親に出した子は1匹いました。
賛否両論あるかもしれませんが
我が家の環境が、その子にとって
ストレスになるならば、無理なことはしないと言うだけです。
隔離しなきゃ飼えないなんて
多頭飼育では、ご法度だと思っているので。
同じ空間で匂いや気配を感じながら
接触禁止で飼うなんて飼い主も犬もピリピリして
不幸です。(と、言う考えです)
そして年月は過ぎ
ハルの心臓病が見つかり
気管虚脱が見つかり
気管支虚脱が見つかり
胆嚢炎が見つかり
脂肪腫が見つかり
クッシングが見つかり
膵炎になったり三尖弁も悪くなり出したり
尿道結石もできたり腎臓も悪くなったり
病気になってからも
三途の川をまたぎかけた事が
何度もあったにもかかわらず
バ飼い主のせいで
実はケンカで大ケガと言う理由で
一度、三途の川を渡りかけていたハルちん。
犬の短い生涯で三途の川なんて
そんなに渡りかけるものじゃないのに
何度も「覚悟」したハルちんの生涯。
だから、この子がいなくなることは
とても寂しい反面
この子がいたから
犬がもっともっと好きになったなぁと
感じることもたくさんあるんですよね。
今、我が家には
今年18歳になる犬が2匹
今年17歳になる犬が1匹
今年16歳になる犬が1匹
今年14歳になる犬が1匹
今年9歳になる犬が2匹
下のチビっこちゃん達は
4歳、3歳、1歳と、まだ若いですが
飼い主、今年44歳。
自分の年齢や先々のことを考えると
ここから、今までのように迎えいれることは
まず無いと思います。
我が家からお空に送り出した子も6匹になりました。
人間の子供がいないので
犬と共に暮らしてきたことが
自分の責任と守るものだったので
最後がどんな形であれ私が
うちにおいで!
と、連れてきた犬の一生だけは頑張る☆
飼い主も生身の体だし
意と反して人間の方が長生きできなかった場合も
あるかもしれないけど、
犬を飼う意味の本当の大事なことは
たぶん「最後」見届けるまでやらなければ
絶対に分からないと思うんです。
だから、たくさんの犬が
人間と共に暮らしていると思うけど
最後まで、絶対に最後まで側においてあげてね。
どんな子も飼い主さんが
一番大好きなんだから。
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